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2019/04/26【ひろみらセンター】法律学科 学術講演会を開催しました

 4月22日に、樋口英明さん(元福井地方裁判所裁判長)をお招きして、「私が大飯原発を止めたわけ」というテーマで講演をしていただきました。樋口さんは、大飯発電所3号機及び4号機の原子炉運転の差止めが請求された事件(平成26年5月21日判決)、そして、大飯原発3号機・4号機及び高浜原発3号機・4号機の原子炉運転差止めの仮処分が求められた事件(平成27年4月14日決定)で、いずれも裁判長として両事件に携わり、差止め請求と仮処分申請のいずれも認容しました(後者の事件については高浜原発3号機及び4号機の原子炉運転の仮の差し止めのみが認められています)。
 講演では、原子炉を使って発電する仕組み、福島原発事故が起こった当時、どのような被害が想定されていたのか、また、原子炉がどの程度の地震に耐えうるように設計されているのか、その耐震設計の正当性を担保する科学の限界がどこにあるのかといった原発と科学をめぐる問題も大変わかりやすく説明していただきました。裁判官の方からご自身が携われた事案につき直接お話を伺うことはなかなかできませんが、当時裁判官であった樋口さんが大飯原発に関する判決を書くにあたって考えたことをお話ししていただきました。300名近い学生の皆さんが樋口さんの講演を聞いていましたが、参加した学生の皆さんは樋口さんのお話を真剣に聞き、熱心にノートをとっていました。広島に暮らしている私たちが原発にどのように向き合うべきかを考えるとても良い機会になったのではないかと思います。

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