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2018/05/07【法学部】新入生講演会を開催しました

法学部では、久保豊年弁護士をお迎えして1年生を対象とするガイダンス・オリエンテーション講演会を5月2日に開催しました。「弁護士の仕事—最高裁逆転無罪の元アナウンサー窃盗被告事件を中心に」というテーマのもと、久保先生が弁護人として逆転無罪判決を勝ち取られた事件(最高裁平成29年3月10日判決)を主な素材として弁護士の仕事について話をしていただきました。
まず、先生が法曹の世界を志したきっかけから説き起こされ、弁護士の仕事をご自身のバラエティに富んだスケジュールを紹介しながら具体的にイメージしやすい形で説明されました。弁護士に対するイメージが変わった学生もかなりいたことでしょう。続いて、銀行の記帳台に置き忘れた封筒から現金を抜き取ったとして窃盗罪で起訴された元アナウンサーが一貫して無実を主張した事件についてお話されました。広島地裁と高裁が、証言に基づき封筒に現金が入っていたことを動かしがたい前提として消去法で被告人を有罪としたのに対し、最高裁はこれを厳しく批判し、証言の信用性を疑い、そこから無罪という結論を導き出したことを学生に語りかけるようにわかりやすく説明されました。また、わが国における有罪率の高さの意味や被告人側の経済的負担の重さなど、わが国の刑事司法に関する多岐にわたる問題点にも言及されましたが、1年生でも問題点を十分に理解できる内容でした。
「弁護士になってみませんか」という先生の言葉に心を動かされた学生がいたのではないかと期待しています。

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