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2016/12/20【法学部】広島の上場会社3社の企業法務の実務を学びました

「上場会社の法律問題」(特別講義Ⅽ)の授業において、広島の上場会社3社の企業法務担当者にお越しいただき、3回にわたり企業法務に関する解説をしていただきました。この授業は、8回1単位の授業で今年度後期から開講した(火曜日4時限目)ものです。企業法務を3つのテーマに絞り、あらかじめ教員が会社法上の制度について講義し、次週に法務担当者にテーマに関する法制度及び実務を解説していただき、その後学生との質疑を行いました。感想やさらなる質問は、教員がとりまとめ翌週以降に会社側に伝えるという形をとっています。今回の企画は、広島株式事務研究会(会長:佐々木 洋訓 氏)の協力を得て行われました。

第1回は、11月15日「マツダの取締役会運営について」をテーマに、マツダ(株)総務・法務室・商事法務グループの前田 篤史 氏にお越しいただき、実際に株式会社において「取締役会」がいかに機能しているのか、「取締役会」の機能向上のために、マツダ(株)が行っている取り組みや工夫、特に社外取締役に対する法務室のサポート体制など大変興味深い話を聞くことができました。

第2回は、11月29日「会社の機関設計について」をテーマに、広島ガス(株)総務部 法務グループの青野 英彦 氏、小松 創太 氏にお越しいただき、会社法が定める機関設計、上場会社の機関設計の現状、上場会社の株主総会における株主の出席率、書面投票制度の利用率、所要時間などのデータ、上場会社の機関構成選択の状況、社外取締役と機関設計や広島ガスの経営組織について説明していただきました。

第3回は、12月13日「剰余金の配当に係る実務対応」をテーマに、(株)中電工 総務部(法務担当)の平田 幸大 氏にお越しいただき、株式会社が株式を発行する目的、投資家が株式を購入する目的から説き起こし、剰余金の処分・配当の仕組み、剰余金の額を算定するために不可欠な計算書類の作成、その承認手続き及び配当の支払い手続きに至るまで、丁寧に説明していただきました。

学生からは、会社の法務部の取り組みや苦労・面白さを知ることができた、企業の意思決定の透明性の確保のために法務部が果たしている役割を知ることができたという感想や、透明性を一層確保するためさらにどのような工夫が必要とされているのかといった質問がありました。

学生は、会社の現場における会社法等の法律の運用についての認識を深め、企業法務への関心を大いに持つことができたようです。また回を重ねるにつれて難しさを痛感することにもなりました。今後の学修を高めていくよい契機となりました。

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