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2016/11/21【法学部】法曹三者による裁判員制度に関する講演会を開催しました

2016年11月16日、法律学科リーガルマインド養成講座として、法律学科1年次生が受講している初年次セミナーの時間に、法曹三者による裁判員制度に関する講演会を7号館学術ホールにて開催しました。

講師は法曹三者の方々(広島地方裁判所の安藤範樹裁判官、広島地方検察庁の横山繁夫総務部長、広島弁護士会の小笠原正景弁護士)で、それぞれの立場から裁判員制度についてお話をしていただきました。

安藤裁判官は、裁判員裁判ではどのような事件を扱うのか、裁判員裁判は通常の裁判とはどのように違うのかなど裁判員制度の仕組みについて、具体的に分かりやすく説明してくださいました。統計によると、罪名別にみた場合に、広島には全国と異なる特徴があることなどを教えてくださいました。横山総務部長は、検察官というと裁判で被告人の罪を立証しているイメージが強いですが、実際には、裁判にかけない事件も多数あること、裁判を担当しない検察官もいること、裁判員裁判になって、法律用語を分かりやすくする工夫や証拠に関する書類の数を少なくすることに努力していることなどをお話くださいました。小笠原弁護士は、裁判員制度導入の前提である司法制度改革は、国民の司法への関心を高める目的があったがどの程度実現しているか、また、たしかに変化はあるが、なお残されている課題への取り組みが必要であると主張されました。具体的には、連日開廷される短期間の裁判員裁判で、更生の可能性や量刑の判断に影響を及ぼし得る被告人の人となりまでを裁判員の皆さんに伝えることの難しさについて指摘されました。

質疑応答では、「性犯罪を親告罪ではなくする動き、重罰化の検討について」、「裁判員となる一般の方々に理解してもらえるための工夫」、「裁判員の方に理解してもらいにくいことは何か」、「死刑廃止論者は裁判員に選ばれるのか」などの質問も出され、お三方とも実際の職務で経験されたことなどを交えながら丁寧に答えてくださいました。法曹三者の方のお話と質疑応答により、裁判員制度について、より理解が深まる良い機会になりました。

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