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2016/07/11【法学部】賃貸アパートの敷金返還問題をテーマに講演会を開催しました

7月6日(水)3時限目に、法律学科リーガルマインド養成講座講演会を7号館学術ホールにて開催しました。今回も270名ほどが参加しました。

今回は、本学法科大学院でも教鞭をとられている弁護士の奥野修士先生をお招きして、賃貸借契約の事例をもとに法律、判例を学ぶことについて講演していいただきました。

借りていたアパートを退去する際に生じる大家(貸主)Bと借主Aに生じる法律問題を取り上げ、Aさんの「敷金15万円全額返してもらえるのか」という相談を、どのように法的に解決していくのかという法的思考の手法を分かり易くお話ししていただきました。

Aさんの相談に関する前提事項として、AB間の賃貸借契約、敷金契約の存在やAさんの原状回復義務の範囲(通常損耗は含まれるのか、含まれるとしたらどの範囲か)を確認し、本件に関する最高裁判例を確認し、判例と相談事案とを対比し、Aさんからさらに確認すべき事実を検討したうえで、法律・判例から事案の解決を導く作業をしました。また、安易にネット上の法律相談Q&Aの解答を鵜呑みにしてはいけないということも、「結論」に至るまでの「事実のあてはめ」作業を実際に思考することで実感できたように思います。

法律や判例を学ぶには、まず適用されるルール(法律、判例など)を確認し、それに事案の事実をあてはめ、そして、結論を導くというのが基本的な思考方法であるということを具体的に説明してくださいました。それとともに、他の事例・物事の考え方にも応用の利く汎用性のある思考方法であることも教えてくださいました。

賃貸アパートの敷金返還問題という学生にも身近な事例でしたので今回も学生からの質問も多く、講演終了後には質問者の輪ができていました。本題に入る前の先生の悩める若人・学生時代のイギリスでのお話しも大変興味深いものでした。

※奥野修士先生(広島弁護士会、ひまわり法律事務所所属)は、本学法科大学院において、2014年から法曹を目指す院生・法務研修生の指導にあたられています。

※本講演会は、法律基礎A(判例学習入門)の授業の一環として実施しされています。法律基礎A(判例学習入門)は、主に法律学科新入生向けに開講されており、法学部で何をどうやって学べばよいのか、裁判手続はどのように進んでいくのか、そこで、弁護士はどのような仕事をするのか、あるいは判例をなぜ読む必要があるのか、どう読めばよいのか、といったことについて勉強しています。

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