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2016/06/07【法学部】「広島学」で吉川元氏の講演会を開催しました

法学部吉川氏講演1 法学部吉川氏講演2

2016年6月2日(木)4限6203教室にて修道スタンダード科目「広島学(近現代の広島と法)」の授業にて、吉川元氏(広島市立大学平和研究所・所長、本学に1982年から16年間在職)による講演会「武器の進化と戦争様式の変容」を開催しました(法学部40周年記念として開催)。

吉川氏は、通常兵器も核兵器も廃絶されない原因の1つを軍事技術の進歩にともなう軍事化された国際関係構造に潜むと考えられ、こうした問題関心に基づき、軍事技術革新にともなう戦争の機械化が及ぼしてきた戦争様式の変化、そして国際平和の変容について話されました。

軍事技術革新と平和の関連性について、第1に、軍事技術革新によって戦争の機械化が進む過程を鉄道の軍事利用と機関銃の実用化を中心に考察し、西欧列強が植民地戦争に勝ち進み、アジア・アフリカの植民地化に向かう背景を、第2に、戦争の機械化とともに戦争の制度化が進む過程を明らかにするとともに、武器の進化によって戦争が総力戦に発展する過程を、第3に、核戦争の脅威に怯える「恐怖の均衡」の下で形成された平和(消極平和)の国際秩序の仕組み、および消極的平和の背後で人間の安全が脅かされる背景を、第4に、軍産複合体が中心になって軍事化されていく国際関係構造の仕組み、および消極的平和秩序の下で発生する内戦、ならびに冷戦の終結直後から発生する「新戦争」の特徴を、順次検討し論じられました。

広島学受講生に加え、教職員(現・元)・元ゼミ生など40名近い聴衆を前に、よどみなく飽きさせない講演で、質疑応答を含め充実した時間となりました。

*2016年度の法学部法律学科担当の修道スタンダード科目・広島学では、「軍都廣島、原爆、復興」をテーマとして、さまざまなゲストを招いてお話をうかがっています。

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