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2015/11/20【法学部】法曹三者による講演会を開催しました

2015年11月11日、法律学科リーガルマインド養成講座として、法曹三者による裁判員制度に関する講演会が開催されました。講師は、広島地方裁判所の河村宜信裁判官、広島地方検察庁の太田玲子総務部長、広島弁護士会の小笠原正景弁護士においでいただきました。はじめに、法曹三者の方々に、それぞれの立場から見た裁判員制度について講演をしていただきました。河村裁判官は、裁判員制度の仕組みについて、統計や実際に裁判員を経験した方の声などを交えながら詳しくお話してくださいました。裁判員裁判ではどのような事件を扱うのか、裁判員裁判は通常の裁判とはどのように違うのかなど、具体的に分かりやすく説明してくださいました。続いて太田検事は、検察庁ではどのような人たちが働いているのか、検察官は普段どのような職務についていて、その中で裁判員裁判の対象となる事件はどのように位置付けられるのか、について教えてくださいました。検察官というと公判で被告人の罪を立証しているイメージが強いですが、実際には、裁判にかけないで処理をしている事件も多数あること、公判の場以外で膨大な職務をこなしていること、裁判になる事件の中でも裁判員制度の対象となる事件は一部であることなどをお話くださいました。最後に、小笠原弁護士は、裁判員制度導入の前提である司法制度改革に焦点をあててお話をしてくださいました。司法制度改革の背景には、国民主権の実質化や国民の司法への関心を高めるといった目的があったが、実際に改革をすすめてみて、改革の前後でどのような変化があったか、また、現在でも残されている課題は何かといったお話をしてくださいました。
その後、質疑応答の時間が設けられました。法曹三者の方々に対して、「現在の職に就こうと思った動機は何か」、「裁判員制度が導入されるときどのような印象をもったか」などの質問が出されました。また、河村裁判官に対して、「判決を下すときに気持ちが揺れることはないのか」、太田検事に対して、「裁判員裁判と通常の裁判とで意識していることは何か」、小笠原弁護士に対して、「明らかに凶悪犯人を弁護するときの気持ちは?」といった質問が出され、お三方とも実際の職務で経験されたことなどを交えながら丁寧に質問に答えてくださいました。
法曹三者の方のお話を聞き、質問にも答えていただき、普段の授業で学んでいる裁判員制度について、より理解が深まりました。

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