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2015/05/11【学習支援】第46回LSCドキュメンタリー・アワーを開催しました

シェークスピアの正体

 良質な映像作品を、解説付きで視聴できるLSCドキュメンタリー・アワー。 
 
 第46回は、法学部の馬場崎賢太先生による解説を交えながら、「シェークスピアの正体」を上映しました。
 
 世界で最も偉大な劇作家のひとりであるウィリアム・シェークスピアには、さまざまな別人説があります。史実には、シェークスピアについて手袋職人の息子でけちな商人だという記録しか残っておらず、彼が作家だった証拠はどこにもありません。私たちの知る偉大な劇作家「シェークスピア」が生きた痕跡は存在しないのです。そこには政治的背景が見え隠れします。シェークスピアが生きた16~17世紀のイギリスでは、政治への批判や風刺が一切禁じられ、政治家を批判しようとする詩人・作家は厳しく弾圧されました。いわば、詩人と政治家の決闘が繰り広げられていた当時のイギリスで、架空の劇作家「シェークスピア」が誕生したのは自然な流れだったのかもしれません。

 ドキュメンタリー上映後、馬場崎先生が内容を振り返りながら、シェークスピア別人説の有力候補として紹介されていたエドワード・ド・ヴィアーについて、文学・歴史・政治・階級などの観点から解説されました。また、シェークスピアの名作「ハムレット」の主人公はエドワード自身だったのではないかという興味深い内容にも言及されました。参加者から「別人は1人なのか、それとも複数なのか?」、「1604年に亡くなったエドワードは、1600年代の出来事を多く含むシェークスピアの作品をどうやって書いたのか?」などの疑問も出て、活発な議論がなされました。

 実施後、参加者からは「シェークスピアの作品についてもっと色々知りたいなと思った」、「政治史を背景としたセシル父子、エドワードの人間関係の解説が大変わかりやすかった」、「もっと長い時間お話を聞きたかった」、「今日のビデオや話を聞いて、仰天、疑問、たくさんの謎が生まれた、家に帰ってまた振り返りたい」などの感想が寄せられました。

 さて、次回のドキュメンタリー・アワーは5月28日(木)の16:30から協創館(8号館)1階まなびホールで開催する予定です。どうぞお気軽にご参加ください。

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