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2014/12/08【学習支援】「アカデミック・スキル講座(5)」の開催報告

 「アカデミック・スキル講座(5)聴く力—批判編」を開催しました

 学習支援センターでは、大学での学びに必要とされる「読む力」と「聴く力」のスキルアップを目指す全6回の「アカデミック・スキル講座」を開催しています。第5回目となる11月28日(金)は「聴く力—批判編」を開催しました。
 この講座のねらいは、①多面的思考を心がけて聴くこと、②話の内容や論理展開を批判的に聴くこと、③数字や誇張表現に惑わされずに聴くこと、の3点です。

 まずは、多面的思考の導入として4枚の多義図形を見ました。多義図形は、角度(視点)を変えることで、まったく別の図形が浮かび上がってくるように描かれています。先入観をもたずに物事と正対すること、じっくり立ち止まって吟味することなど、批判的思考態度を養うための入口を体験しました。

 前半のワークでは、洗剤に含まれている界面活性剤を題材に、CMや広告で表現される表の世界と、成分表示や大きく報道されない裏の世界を比較し、その根拠や信頼性について検討しました。また、「良い面」だけを強調した洗剤のCMとは逆に、「悪い面」が強調された「DHMOの危険性」について考えるワークでは、いかにも有害物質であるかのように表現された文章を読むことで、DHMOが実は単なる水であることに気づくことの難しさを学びました。

 後半は、本のタイトルに使われている「数字・誇張・否定」の3つの表現に着目しました。「99%」「絶対」「極意」などの文言につい惹かれる心理を理解し、その信頼性を検討するためです。こうしたマジック・フレーズを意識して、曖昧表現や誇張表現を聴き取る「批判聴取トレーニング」を行いました。

 当日は、1年生から4年生までの8名が参加し、ワークに取り組みました。終了後、参加者からは「〈批判〉とは、否定や非難ではなく、よりよくしようとする姿勢の表れであることがわかりました。」「いろいろな面から物事を見ることによって、良い面・悪い面の両方が見えてくるので、その視点をもっていきたいです。」という感想が寄せられました。また、「ウォーミング・アップや途中のミニワークが面白かった。しかし、実際の文章を聴いて、怪しいところを探すというのは難しかったです。」「普段、大げさな表現や曖昧な表現に惑わされていることが多いのではないかと考えました。」など、日常生活にも大いに必要とされる力であるという意識をもてたようでした。

 一度の講座ですぐにコツをつかめるわけではありませんが、冒頭に挙げた3つのねらいを意識して聴くようにするだけでも、日々の講義の受け方が変わってきます。「常識」「前提」「結論」など、すべてを健全に疑うことによって、思考レベルが一段と高くなり、「情報分析力」や「構想力」が身についていきます。

 次回12/12(金)の「読む力-批判編」で「アカデミック・スキル講座」もいよいよ最終回となります。聴いたこと、書かれていることをそのまま鵜呑みにせず、一度立ち止まってじっくりと考える力を鍛えることで、話す力・書く力がアップしていきます。最終回だけの参加も可能です。一緒に学んでみたいという方は、ぜひ学習支援センターにお立ち寄りください。

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