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2014/10/14【学習支援】「読解力アップ講座」の開催報告

 「読解力アップ講座」を開催しました

 10月10日(金)にワークショップ「読解力アップ講座」を開催しました。この講座は、特定の語彙に着目し、じっくりと読み味わう体験を通して主題読解の方法を学ぶことを目的として企画・実施したものです。題材には、近代文学の傑作としても名高い、夏目漱石『夢十夜』より「第一夜」を取り上げました。
 
 まずはテキスト全文を朗読した後、「謎=(不可解だと感じた箇所)」を1人ずつ発表してもらいました。文学作品では特に謎が作品全体を読み解くシグナルになります。「天から降ってきた露は何を意味するのか。」「なぜ真珠貝で掘ったのか。」等、鋭い視点からさまざまな謎が出されました。
 講座は、主題読解のための5つの鍵として、①設定、②構成、③描写、④視点、⑤主題について、ミニワークを交えながら解説を加える形で進めていきました。たとえば、①設定では、「季節はいつか」を考え、その根拠を探していきます。また、②構成では、作品の中心部が事件の発端から結末までどのような流れにそって展開していくのかを学びました。
 次に、作品に描かれている色彩語や五感描写、象徴語に着目し、その意味や効果を参加者全員で考えました。作品中でどのような表現がなされているのかに着目し読み深めていくことが、主題発見のヒントとなります。

 当日は、文学に興味関心の高い10名が参加し、真剣にメモを取り、ワークに取り組みました。時間の関係で、④視点に関しては扱えませんでしたが、終了後、参加者からは、「百合が何を象徴していたか、色彩語が表現していることは何かということがわかった。」、「小さい頃、何となく読んでいた物語に考えもしなかった主題があるように、どんな物語にも隠されたテーマというのがあるのだということを知った。」など、新たな学びに気づけた感想が寄せられました。また、「もう少し文学を味わって読みたい。」、「他の夜も読み込んでみたい。」という意欲的な感想もありました。
 本講座では「第一夜」しか扱えませんでしたが、『夢十夜』はそのタイトル通り、第一夜から第十夜まで十の不思議な夢を綴った作品です。ぜひ、この機会に読み深めていってほしいと願っています。

 10/17(金)のセンターワークショップは、「アカデミック・スキル講座」を開催する予定です。この講座では、「読む力」と「聴く力」を連動させ、自ら考え、自分の言葉で伝える力を磨いていきます。12月までの全6回の講座ですが、興味・関心のある回の参加だけでも構いません。詳しくは、センターワークショップ「アカデミック・スキル講座」をご覧ください。学年を問わずどなたでも大歓迎です。みなさんのご参加をお待ちしています。

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