ニュース

2014/11/05【学習支援】第20回 初年次教育セミナーを開催しました

 初年次科目における授業設計と教員の協働~日本語リテラシーをアクティブラーニングで育成するために~

 9月17日(水)、九州国際大学法学部教授 山本 啓一 先生を講師にお迎えし、教職員を対象に第20回初年次教育セミナーを開催しました。
 学習支援センターでは、2014年度の初年次教育セミナーのテーマを「新たな授業手法へのいざない」とし、連続3回のセミナー開催を予定しています。

 第2回目の今回は、「初年次科目における授業設計と教員の協働~日本語リテラシーをアクティブ・ラーニングで育成するために~」と題して、複数担当者が教案を共有しながら授業を設計し、運営する実践例を通して、学生の成長を促すために必要なものは何かについて、考えてみました。

 まず、講師の山本先生より、九州国際大学における初年次科目、文章表現科目(教養特殊講義5・6)の授業設計と授業方法について紹介がありました。
 この科目は、3回の授業を1ユニットとし、1科目を4つのユニットで構成し、4名の教員(すべてが文章表現の非専門家)がひとり1ユニットずつ教材を作成します。これらの4つのユニットの教材(レジュメ、授業案、資料、ワークシート、模範解答、ルーブリック)を全員が共有することで、4クラスが同じ内容での展開が可能となります。各ユニットでは、「情報分析→課題発見→構想→表現」のライティング・プロセスを段階を追って習得することを目指します。また、この方式を機能させる重要な点として、授業における達成目標の明確化とディプロマ・ポリシーとの関連性が指摘されました。
 
 同時に、教員同士の頻繁な打ち合わせが不可欠となりますが、1ユニットの教材作成に全力投球するだけでよいことから、教員の負担軽減につながり、全体として質の高い教材ができあがること、担当教員が替わってもPDCAサイクルが回り続けることなど、本学の初年次教育の改善に資する授業方法の実践例を学ぶことができました。

 参加者からは、「文章を読ませること、読むポイントを示していくこと、さらに内容について少しずつ字数を増やしながらまとめさせるワークシートを準備する点が参考になった」、「補助をつけた教材・課題から補助のない課題へと段階的にステップアップさせていくやり方を実践してみたい」、「大学の置かれた状況、危機意識が本学に近いところがあり、説得力があった」などの声が寄せられました。同時に、「教室内での学生の反応をもっと聞きたかった」、「2・3・4年生の授業へのつながり、接続はどうなっているのか?」といった疑問も寄せられました。
    
 後日、「ちょっとした工夫でできる改革のヒントになる講演であったことが、何よりよかった気がした」という、うれしい反応もありました。
 学習支援センターでは、引き続き今年度の最後となる初年次教育セミナーの開催を予定しています。あわせて多くの方のご参加をお待ちしております。

ニュース