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2014/06/06【学習支援】第39回LSCドキュメンタリー・アワーを開催しました

甘いチョコレート 苦い現実

 良質な映像作品を、解説付きで視聴できるLSCドキュメンタリー・アワー。 
 
 第39回は、法学部の佐渡紀子先生による解説を交えながら、「甘いチョコレート 苦い現実」を上映しました。
 今回は佐渡先生の「フェアトレードは本当に『フェア』なのか」という問題提起から始まりました。現在のフェアトレードには大きな問題点が二つあります。一つは、フェアトレードの認証団体が多様化しており、認証システムが恣意的であるという点、そして、フェアトレード製品を入手するのが困難であるという点です。これらの問題点に加え、フェアトレードのシステムには乗り越えなければならない多様な問題が生じています。その一つが今回のテーマである「児童労働」の問題です。

 今回のドキュメンタリーの舞台である西アフリカのガーナ、コートジボアールのカカオ農園では、本来学校で教育を受けるべき年齢の児童たちが、現在も厳しい環境で働いています。ドキュメンタリーの中では、西アフリカの人々が貧困から子どもを売買し、農園の労働力として使用するという現実が映し出されました。そして、国際労働基準で「最悪の形態の児童労働」と位置づけられるような労働環境の農園で収穫されたカカオ豆でさえも、いとも簡単に世界規模の流通ルートにのることが確認されました。
 西アフリカの人々が、児童を学校に通わせ、労働に従事させることなく生活できるようになるためには様々な問題を解決する必要がありますが、フェアトレードの観点から考えると、現地のカカオ豆が適正な価格で売買されるシステムの構築が必要です。
 
 上映後は、参加者からさまざまな意見が発表され、「自分たちにできることは何か」、「価格の是正だけで解決する問題と言えるのか」、「問題の本質は何か」などといった話題でディスカッションが行われました。
 また、終了後の参加者アンケートには、「一人でも多くの人が事実を知るべきだと思った」、「私たちが日常的に食べているチョコレートの裏側には、カカオ農園の子ども達の辛い現実があることを知り、胸がしめつけられた」、「他の地域の児童労働の問題についても調べてみたいと思った」といったコメントが寄せられました。
 なお、図書館では今回のドキュメンタリー・アワーに合わせて関連書籍を展示中です。こちらも是非ご覧ください。

 さて、次回のドキュメンタリー・アワーは6月26日(木)に開催予定です。どうぞお気軽にご参加ください。

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