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2014/04/012014年度入学式 学長告辞

2013年度入学式 学長告辞

本日、広島修道大学は、諸君を新入生として迎えることになりました。これまでみなさんが入学するために払ってこられた努力を称え、また、君たちの成長を楽しみにしてこられた保護者の方々にも、心からお祝いを申し上げます。また、入学式にご臨席いただきましたご来賓の方々にもお礼を申し上げます。
みなさんには、大学名の由来と設置の理念、学位授与の方針、そして学習を支援し、奨励する制度について話しておきたいと思います。

本学は、その歴史を広島藩の藩校にまで遡りますが、修道中学・高校を母体として1952年に修道短期大学第2部が創設されました。これが高等教育機関としての始まりでした。それ以後、1960に広島商科大学を設立し、73年には広島修道大学と名称を変更しました。
商学部1学部426名の学生からスタートし、現在は5学部9学科3専攻、法務研究科を含む大学院5研究科、学生数も6,000名を超え、中四国地方でもっとも規模の大きい私立大学へと発展しました。

最初に、大学名の由来と設置理念について話します。大学名にある修道は、中国の古典『中庸』の一節、「天命之謂性、率性之謂道、修道之謂教」(天の命、これを性といい。性にしたがう、これを道という。道を修める、これを教えという。)に由来しています。「学生諸君の天性を伸ばすための教育とは、私たち教職員が学びの道を整えること」という意味です。
 大学設置の理念は「地域社会の発展に貢献する人材の養成」です。この趣旨は、1950年に短大設置のためにつくられた「修道大学設立期成同盟会の趣意書」に由来しています。
2010年に4年制大学になって50年、2012年には短大設立から数えると60年になります。本学の卒業生の社会における活躍を確認し、ひきつづき地域社会の発展に貢献する人材を社会に輩出していくための方策について検討を進めています。先月27日に修道学園理事会において、鈴峯学園との合併契約を締結したのも、本学において学ぶことのできる分野を広げ、専門職志向の時代的な要請に応えるためです。
少子化、情報技術革命とグローバル化の進展によって、今日、大学を取り巻く環境も大きく変わりました。同世代で半数を超える人たちが大学で学ぶ時代になり、大学教育も大きく変わることを要請されています。
本学はこのような状況に対して、教育内容、教育方法、施設設備などの見直しを進めています。
推薦入試やAO入試によって早く合格が決まった入学予定者に対して入学準備学習、大学入学後は修大基礎講座、初年次セミナー、情報処理入門などを置き、高校から大学への移行を円滑に行えるようなカリキュラムを組んでいます。

次に学位授与の方針について話をします。

本学では、学部あるいは学科を卒業するときに商学とか文学という学士号を授与しています。学生一人ひとりがその可能性を実現できるよう、これから話す3つを本学の学士力として位置づけています。

最初の方針が「確かな思考」です。これは、読む・聴く・書く・話すことの反復をとおして、各学問分野の知識を集め、分析・表現できるようになることを意味しています。この力をつけるために、講義やゼミナールに積極的に取り組んでください。

2つ目の方針は「広がる経験」です。これは、修得した知識と技能をもって、他者と協力して課題の解決に取り組み、それを次の思考と行動に生かしていけるようになることを目指しています。この力を身につけるために、インターンシップを実施しています。県庁や市役所、銀行、デパート、ホテル、NPO法人や社会福祉施設などで毎年100名を超える学生が研修をしています。
「地域つながるプロジェクト」も、学生の経験を広げるのに効果をあげています。地域の課題を発見し、その解決策などを提案することを目的としています。昨年度、本学は2010年度から実施していたこのプロジェクトを基に「イノベーションブリッジによるひろしま未来協創プロジェクト」というタイトルで、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択されました。
本学には、上級生が下級生の学習をサポートしたり、中学生のキャンパス見学を案内したり、就職の決まった学生が後輩に就職活動のアドバイスをするピア活動がありますが、これらも「広がる経験」の1つです。このほか、サークル活動も、学生諸君の経験を広げるのに役立っています。現在社会で活躍されている多くの卒業生は、学友会やサークル活動をしていました。これらのサークルの中で、組織運営やリーダーシップを学び、生涯の友人も見つけることができるはずです。

3つ目の方針が「開かれた心」です。これは、新しい知識や経験に関心をもつとともに、積極的に傾聴し、国際性の尊重をはじめとした他者受容ができるようになることです。
開かれた心を涵養する例としては、国際交流プログラムをあげることができます。本学では、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国など10ヶ国1地域26大学と交流協定を結んでいます。アリゾナ州立大学の日本語・日本文化セミナーや韓国の啓明大学の日本プログラムは本学のセミナーハウスに宿泊して開催されていますし、多くの海外留学プログラムも実施しています。昨年度、188名の学生を海外へ派遣し、121名の留学生を受け入れました。このうち30名程度の留学生が、JR横川駅近くにある本学のインターナショナルハウスに居住しています。

本学には、学生諸君の学びを奨励するために、各種の表彰制度やスカラシップ制度があります。学業で優秀な成績を収めた人には在学生スカラシップ、スポーツや文化活動で優れた成果を上げた学生には学長賞や学長奨励賞、資格取得では資格取得奨励賞、海外への語学研修や交換留学生として派遣するときや、留学生を受け入れる際には国際交流奨学金を出しています。ぜひ、みなさんがこれらの表彰制度の対象となるように頑張ってください。
大学院に入学されたみなさんは、教員の指導を受けながら、それぞれが選んだ専門分野を究めていかれるように願っています。法務研究科入学生には、45名の合格した先輩のように勉強の成果が実り、司法試験に一人でも多く合格されるように期待しています。

現在、みなさんもご承知のように、少子・高齢化、グローバル化が進んでいます。本学はこうした社会的課題に取り組むために、2つのコースを今年度から始めます。

1つはグローバルコースです。グローバルな視野を持ちながら地域社会に根ざして活躍する人材を育成するためです。修大での国際理解と英語科目、アメリカでの3か月の英語研修と6週間のサービスラーニングから構成されています。

もう1つが地域イノベーションコースです。コミュニティの発展に貢献できる人材、地域課題から新しい価値を創造できる人材を育成するためです。地域住民や広島県や広島市などと連携しながら地域の課題に取り組むのも、このプロジェクトの1つの特徴です。地域イノベーション論や地域コミュニケーション論などを通じて合意形成の技術も学びます。

新しい課題に取り組むために、新しい建物の建設に取りかかっています。まず、昨年10月に新3号館が完成しました。2015年3月には8号館が完成します。8号館にはグロ—バルコースやイノベーションコース、ピア活動を担当するひろしま未来協創センターをはじめ、国際センター、学習支援センターなどが配置されます。

本日、入学されたみなさんがそれぞれの定められた在学期間を充実して過ごされ、卒業する時には、広島修道大学で学ぶことができて良かったと思っていただけるように、私たち教職員も支援していくことを誓って、お祝いの言葉といたします。

2014年4月1日
広島修道大学学長 市川 太一

  

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