社会連携

学術講演会

学術講演会

学外から著名な研究者を招へいし、学生を対象に学術講演会を開催しています。
学科・専攻・グループ各1回(年最大18回)開催する計画です。
これら講演会の一部について、一般の方にも公開しています。

一般の方のお申し込みについて

一般の方のお申し込みは、官製はがき、封書、FAX、Eメールのいずれかで、「学術講演会申し込み」として、講座名、氏名、住所、電話番号をご記入の上、お申し込みください。


広島修道大学 ひろしま未来協創センター  協創館(8号館)B1F 

〒731-3195 広島市安佐南区大塚東1-1-1

     TEL:082-830-1114

     FAX:082-830-1932

     e-mail:gakukou"at"js.shudo-u.ac.jp

      *アドレス内の "at"は@に変換して送信してください

 以下は終了した学術講演会のご案内です

2019年5月14日(火)  教育学科 学術講演会

演題:“Why Philosophy for/with Children Matters Today”

講師:Megan Laverty 氏
(コロンビア大学ティーチャーズカレッジ 准教授)

日時:2019年5月14日(火) 16:30~18:00【5限目】

場所:広島修道大学3号館 3101教室

講演概要

【開催記録】 
 教育哲学者のMegan Laverty先生(コロンビア大学ティーチャーズカレッジ 准教授)をお招きして、“Why Philosophy for/with Children Matters Today(なぜ、現在、子どものための/とともに行う哲学が重要なのか)”と題した学術講演会を開催した。当日は、教育学科のみならず他学科の学生、教員や学外からの聴講も含めて200名を超える参加者が集った。
 「子どものための哲学(P4C: Philosophy for Children”)」は、1960年代に発案され、その後世界中に広がってきている哲学と教育を結ぶ新しい教育実践運動である。大人も、若者や子どもとともに日常にある諸問題・諸疑問に対して、哲学的な探求を行おうとする実践であり、「探求の共同体」の生成という新しい教育の在り方を提示している。
 講演会では、まずアメリカの大学生活についての簡単な紹介の後、「子どものための哲学」に関する講演(英語)が40分ほどあり、その後4〜6名のグループに分かれて講演会内容に関するグループワークによって理解を深め、各グループで絞った質問(英語および日本語)を質問用紙にまとめて提出をしてもらい、その用紙をもとに、講師による質問への回答を行った。多くの鋭い質問が寄せられ、予定していた90分という時間ではすべてに応えることができないほどの盛況ぶりだった。
 教育実践の形式は、これまでも時代状況に応じて変遷してきたが、グルーバル化や学際化が進行する現代においては、人種や文化、学問的専門性といったある種の諸枠組みを横断するかたちで、異なる他者とともに考え、議論し、行動を起こしていくことが要請される。参加者からは、学ぶということがただ教育を受けるということだけではなく、周囲の者たちとともに自ら考え、議論によってその考えを精査し、ともに生きるということの重要性に気づいたというコメントが多数寄せられた。英語による講演という点も含めて、参加者に大きな刺激をもたらしたと思われる。

講師の紹介

 メルボルン大学講師、モントクレア州立大学(ニュージャージー)准教授を経て、現在はコロンビア大学ティーチャーズカレッジ(ニューヨーク)准教授。
専門は道徳哲学。とくにアリストテレス、ルソー、カント以降のイギリス・ドイツのロマン派、デューイ、ネオプラグマティズム等、言語、コミュニケーション、市民性、対話等をキーワードに教育と哲学について研究している。
主な編著書に、“Rousseau, or on Education,” Springer, 2019.“In Community of Inquiry with Ann Margaret Sharp: Childhood, Philosophy and Education,” Routledge, 2017.など多数。

2019年4月22日(月)  法律学科 学術講演会

演題:「私が大飯原発の運転を差し止めた理由」

講師:樋口 英明 氏
(元 福井地方裁判所 裁判長)

日時:2019年4月22日(月) 13:05~14:35【3限目】

場所:広島修道大学2号館2105教室

講義概要

【開催記録】 
  4月22日に、樋口英明さん(元福井地方裁判所裁判長)をお招きして、「私が大飯原発を止めたわけ」というテーマで講演をしていただきました。樋口さんは、大飯発電所3号機及び4号機の原子炉運転の差止めが請求された事件(平成26年5月21日判決)、そして、大飯原発3号機・4号機及び高浜原発3号機・4号機の原子炉運転差止めの仮処分が求められた事件(平成27年4月14日決定)で、いずれも裁判長として両事件に携わり、差止め請求と仮処分申請のいずれも認容しました(後者の事件については高浜原発3号機及び4号機の原子炉運転の仮の差し止めのみが認められています)。
 講演では、原子炉を使って発電する仕組み、福島原発事故が起こった当時、どのような被害が想定されていたのか、また、原子炉がどの程度の地震に耐えうるように設計されているのか、その耐震設計の正当性を担保する科学の限界がどこにあるのかといった原発と科学をめぐる問題も大変わかりやすく説明していただきました。裁判官の方からご自身が携われた事案につき直接お話を伺うことはなかなかできませんが、当時裁判官であった樋口さんが大飯原発に関する判決を書くにあたって考えたことをお話ししていただきました。300名近い学生の皆さんが樋口さんの講演を聞いていましたが、参加した学生の皆さんは樋口さんのお話を真剣に聞き、熱心にノートをとっていました。広島に暮らしている私たちが原発にどのように向き合うべきかを考えるとても良い機会になったのではないかと思います。

講師の紹介

樋口 英明 氏
(元 福井地方裁判所 裁判長)
 1952年三重県鈴鹿市生まれ。京都大学法学部卒業後、83年福岡地方裁判所判事補任官、静岡や宮崎、大阪など各地の地方裁判所や家庭裁判所、高等裁判所に勤務。福井地方裁判所の裁判長として2014年5月21日に大飯原子力発電所3,4号機の運転差止め判決、15年4月14日には高浜原子力発電所3,4号機の運転差止仮処分決定を出した。17年8月に名古屋家庭裁判所部総括判事で定年退官。津市在住。