社会連携

学術講演会

学術講演会

学外から著名な研究者を招へいし、学生を対象に学術講演会を開催しています。
学科・専攻・グループ各1回(年最大18回)開催する計画です。
これら講演会の一部について、一般の方にも公開しています。

一般の方のお申し込みについて

一般の方のお申し込みは、官製はがき、封書、FAX、Eメールのいずれかで、「学術講演会申し込み」として、講座名、氏名、住所、電話番号をご記入の上、お申し込みください。


広島修道大学 ひろしま未来協創センター  協創館(8号館)B1F 

〒731-3195 広島市安佐南区大塚東1-1-1

     TEL:082-830-1114

     FAX:082-830-1932

     e-mail:gakukou"at"js.shudo-u.ac.jp

      *アドレス内の "at"は@に変換して送信してください

2018年10月24日(水) 英語英文学科 学術講演会

演題:The train is arriving. は「電車が到着している」か?
   -英語の進行形と日本語の「~ている」表現-

講師:高見 健一 氏
(学習院大学文学部教授)

日時:2018年10月24日(水)10:45~12:15【2限目】

場所:広島修道大学6号館【6102】教室

講義概要

 今年6月、ボストンの地下鉄の駅で電車を待っていると、The next train to Alewife Station is now approaching. というアナウンスが流れました。次に The next train to Alewife Station is now arriving. と流れた後、すぐに電車がホームに到着しました。一方、成田空港の到着ロビーにいると、日本語と英語で飛行機の到着を伝えるアナウンスがあり、「日本航空 402 便はただ今 64 番ゲートに到着しました。Japan Airlines 402 is now arriving at Gate 64.」という放送が流れました。しかしこの英文は、「日本航空 402 便はまもなく 64 番ゲートに到着します」という意味で、まだゲートに着いてはいません。日本語と英語でどうしてこのような食い違いが生じたのでしょうか。
 また、中学・高校の英語の授業では、love や resemble, understand など、状態動詞は進行形にならないと教えられます。しかし、もしそうならマクドナルドの宣伝文 I’m loving it. (i’m lovin’ it) は、間違いなのでしょうか。この文はどういう意味なのでしょう。love は本当に進行形にならないのでしょうか。
 この講義では、英語の進行形はどのような意味を表すかを考えます。そして、日本語の「〜ている」表現と共通する部分、異なる部分を明らかにします。みなさんの英語学習の一助としていただければ幸いです。

講師の紹介

高見 健一 氏
(学習院大学文学部教授)
 1952年兵庫県生まれ。東京都立大学文学博士号取得。
静岡大学教養部助教授、ハーバード大学言語学科客員研究員、ハーバード大学イエンチェン研究所共同研究員、東京都立大学人文学部教授を経て現職。専門は理論言語学。
著書は、『日英語の機能的構文分析』鳳書房(単著)『 Preposition Stranding』Mouton de Gruyter (単著)など多数。英文法で不思議に思われる現象を取り上げ、『謎解きの英文法シリーズ』(全9巻)くろしお出版(久野暲氏と共著)を出版。趣味は、音楽鑑賞、散策。

2018年10月30日(火)  教育学科 学術講演会

演題:「みんな一緒に—歩いてきた道から—」

講師:日浦 美智江 氏
(横浜市栄区社会福祉協議会会長・社会福祉法人訪問の家顧問)

日時:2018年10月30日(火) 16:30~18:00【5限目】

場所:広島修道大学 協創館(8号館) 8302

講義概要

 日本における重症心身障害者の一生涯にわたる福祉制度は、在宅か、入所施設(または病院入所)という二者択一の選択肢しかありませんでした。生まれ育った <我が家> から通う地域生活を可能にした通所施設 「朋」の設立は、それまで親が夢にまでみた〈入所施設でも病院でもない世間一般の普通に近い生活〉を日本中の同じ境遇にあって同じ思いを有する人々に目に見える形にして提供したのです。
 「この子がいたから、こんな人生しか送れなかったではなく、この子がいたからこそ、これほどの人生が送れた、と言える人生を皆でつくっていこう」‥‥教師、母親、ソーシャルワーカーがお互いの立場や意識の枠を乗り越え、学び会う共育活動がこうして始まり、中心にはいつも「重い障害をもつ子どもたちの存在、家族の人生」がありました。

講師の紹介

日浦 美智江 氏
(横浜市栄区社会福祉協議会会長・社会福祉法人訪問の家顧問)
講師プロフィール
 1938年 広島県出身
 1962年 広島女学院大学英文科卒業
 1972年 横浜市立中村小学校訪問学級指導講師
 1983年 障害者地域作業所「朋」指導員
 1986年 知的障害者通所更生施設「朋」施設長
 2000年 社会福祉法人訪問の家理事長
 2001年 横浜市社会福祉審議会委員
 2003年 横浜市教育委員会委員
 現在 社会福祉法人訪問の家顧問, 横浜市栄区社会福祉協議会会長
 2001年12月 第2回ヤマト福祉財団賞受賞
 2003年11月 第8回糸賀一雄記念賞受賞
 2006年11月 第55回横浜文化賞受賞
著書 『朋はみんなの青春ステージ』1996年ぶどう社刊 
    『みんな一緒に』2004年 IEPジャパン刊

 以下は終了した学術講演会のご案内です

2018年7月19日(木) 人間環境学科 学術講演会

演題:「SDGsで自分を変える 未来が変わる」

講師:川廷 昌弘 氏
(株式会社博報堂DYホールディングス 
  グループ広報・IR室 CSRグループ 推進担当部長)

日時:2018年7月19日(木) 13:05~14:35【3限目】

場所:広島修道大学 7号館 学術ホール

講義概要

【開催記録】
7月19日、人間環境学部人間環境学科「環境教育概論」(担当:西村仁志)では、川廷 昌弘 氏(株式会社博報堂DYホールディングス グループ広報・IR室 CSRグループ推進担当部長)を招いて「SDGsで自分を変える 未来が変わる」をテーマに一般公開し学術講演会を開催しました。
SDGsは地球環境問題をめぐる国際社会での議論、すなわち1972年の国連人間環境会議以来、ブルントラント委員会「われら共通の未来」などの報告をふまえ、1992年の「地球サミット(リオデジャネイロ会議)」での気候変動枠組み条約と生物多様性条約の採択、そして2000年から2015年の「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」へとつながっていくプロセスから、2015年以降の世界共通のゴールとして設定された「国連持続可能な開発目標」です。2015年9月、150を超える国連加盟国首脳の参加のもと、その成果文書として採択、公開されました。17の目標と169のターゲットにより構成されています。
 川廷氏は、こうした国際会議での議論だけではなく、2011年の津波被災地である宮城県の南三陸町を訪れるなかで、牡蠣漁師や林業家との出会い、豊かな山や海の恵みが地場産業、人々の暮らしを生み出していることに着目します。海産物や木材の国際認証を取得するなどして地場産業が立ち直り、また観光や環境教育などの新しい営みもスタートするなど、持続可能な開発を地域の特性を踏まえて考えるということ、そしてSDGsは大企業だけではなく小さな企業や、市民の取り組みをもネットワークしていくことの重要性も説かれました。
 内閣府の「SDGs未来都市」では29都市が選定され、広島県も「SDGsの達成に向けて平和の活動を生み出す国際平和拠点ひろしまの取組を加速する」として選ばれています。広島修道大学としても、あるいは学生や教職員一人ひとりがどのように関わってSDGsの実現に関与していけるか、問われているように思います。
(西村仁志/人間環境学部教授)

講師の紹介

川廷 昌弘 氏
(株式会社博報堂DYホールディングス グループ広報・IR室 CSRグループ 推進担当部長)
1986年 博報堂入社。テレビ番組「情熱大陸」などの立ち上げに関わり、地球温暖化防止国民運動「チーム・マイナス6%」でメディアコンテンツを統括。2010年に「生物多様性条約締約国会議(COP10)」の教育とコミュニケーションの決議で提言し成果を挙げ、社会課題のコミュニケーション領域に専従。2013年にTEDxTohokuでスピーカーを務める。現在はSDGsが主要テーマで、2016年に国連広報センターとSDGsアイコンの公式日本語版を制作。2017年のSDGs国連ハイレベル政治フォーラムの日本政府プレゼンなどをプロデュース。2018年から神奈川県顧問(SDGs推進担当)。また、公益社団法人日本写真家協会のプロの写真家として、「地域の大切な資産、守りたい情景、記憶の風景を撮る。」をテーマに活動している。

2018年7月10日(火)  健康栄養学科 学術講演会

演題:公衆衛生学 精神保健

講師:信國 好俊 氏
(くまもと青明病院 医師)

日時:2018年7月10日(火) 10:45~12:15【2限目】

場所:広島修道大学 9号館【9206】教室

講義概要

【開催記録】
 2018年7月10日(火曜日)の10時45分より90分の予定で、9号館926号室にて、健康科学部健康栄養学科学術講演会が開催された。講演会の目的は、健康栄養学科二年次学生へ前期に開講している「公衆衛生学」の講義のうち第13回目の「精神保健福祉」部分を、精神科臨床の現役医師で医学博士の信國好俊先生を講師に迎えてご担当いただくことであった。
 当日は「平成30年7月豪雨」の直後で、少なからぬ学生の欠席があったものの、受講学生79名中66名、他学年や他学部学生8名、関心のある教員10名の聴講があった。
 講義の内容は3部構成であった。第一部では、精神疾患の要因に環境と遺伝のあることを、脳神経障害(水俣病)、先天性小頭症(ジカ熱)、認知症(糖尿病)などを例に説明があった。
 第二部では、公衆衛生の定義と守備範囲を、日本人の人口推移を基本に概説された。社会保障が包含する医療、介護および福祉について、現状の紹介があった。
 第三部では、こころの健康に関する問題の紹介があり、精神保健福祉の法制度や、精神保健指定医や措置入院といった精神科特有の職務説明があった。これは、精神障害者の人権尊重が重視され、入院医療中心から地域生活中心へと、医療改革が進められている現状の理解を促すものであった。その上で、今日的な問題である過労自殺、発達障害による適応障害、各種依存症(薬物、ネット、ゲーム)、への対策を、具体的に臨床の立場からご講義してくださった。うつの臨床像とビタミンB1、B2およびB3の関係の解説は、栄養学を学ぶ学生を対象とする公衆衛生学であることを念頭においたものであり、当該二年次学生にはとても有意義であった。
 最後に、講演に先立って当該二年次学生が提出していた質問への回答をしていただいた。

講師の紹介

信國 好俊 氏
(くまもと青明病院 医師)
1957年生まれ、医学博士(熊本大学)。
熊本大学大学院医学系研究科博士課程修了。
熊本大学医学部、金沢大学、京都府立医科大学を経て、2005年に広島大学原爆放射線医科学研究所准教授となり、2017年3月に退職。2017年4月より現職。
ゲノム障害医学の基礎と応用に関する研究に従事し、医歯薬学の学生へ社会医学、衛生学•公衆衛生学の教育を担当した。
小児の先天異常であるメープルシロップ尿症の責任遺伝子に関するゲノム解析、難聴を伴う疾患の一つであるワーデンブルグ症候群2型の責任遺伝子に関する遺伝子型と表現型の研究など、論文多数。日本精神医学会、日本小児科学会、小児科専門医。