大学広報
University Public Relations

活躍するOB・OG

広島の愛する味を世界中の食卓へ。
河野 聖人
人文学部 英語英文学科 2004年卒業
オタフクソース株式会社
OTAFUKU SAUCE MALAYSIA SDN.BHD.
Managing Director

お好み焼き文化を各国の家庭に広めるため、今日も世界中を飛び回る。

自分で考える強さが未踏の地で切り開く。

私は現在、1年の半分は海外に出張し、世界にオタフクソースの商品を広める営業活動に取り組んでいます。オーストラリア、ニュージーランド、スペイン、ドイツ、イギリス、フランス、マレーシア、ベトナムなど、どこへでも一人で飛んでいきます。現地では卸売業者やスーパーなどを訪ねて当社の商品の魅力をアピールし、販売促進の提案も行います。また現地に日本食レストランがあれば必ず立ち寄り、ソース系メニューを試してみています。他社のソースとわかったらそこも営業チャンスです。このような営業のやり方はほぼすべて自分自身で考えて取り組んできたこと。海外での営業活動は前例が少ないため、「このように取り組めばよい」というお手本がなく、全部自分で判断し、結果にむすびつけなければなりません。ここが難しいところですが、私はそのような「自分で考え、行動する力」を広島修道大学の学生時代に培うことができたと感じています。というのも人文学部の仲間は自分の意思を持って行動する人が多く、私も、そんな環境だからこそ「1年間休学して、自分で見つけた海外の大学へ留学する」という思い切った夢を描くことができ、入学手続きなども一人で行って、実際に踏み出すことができました。その経験は英語力を高めてくれただけでなく、判断を人に委ねず、自分の意思と責任で行動するという強さにつながったのです。いまは日々の営業の中で、そんな自分にさらに磨きをかけています。

商品を売るのではなく、自分が誇る文化を売る

私の行っている海外営業が難しい理由は、現地の方に「お好み焼」という食べ物が知られていないからです。あの美味しさを知らない相手に、当社の製品はなかなか売れません。ですから私は実際に現地でお好みソースをたっぷりかけてお好み焼を焼きます。すると集まった人たちが「何コレ?おいしい!」と笑顔になる。こういうことから少しずつ、日本のお好み焼がが世界に広がっていくんです。ほかにも日本食レストランとコラボして、日本酒とお好み焼を楽しむフェアを仕掛けるなど、多角的な取り組みによって現地のファンを盛り上げるよう努力しています。もともと私にとってお好み焼は、広島でお好み焼屋をしていた曾おばあちゃんの味。自分自身の原点の味です。その味の素晴らしさを世界に広めていくといういまの仕事は、単なる商品販売ではない大きなやりがいを感じます。私が訪れる国々でお好み焼はいまのところ、異国から来た珍しい食べ物でしかありません。ですから私は、認知を拡げるだけでなく、もっと安価に提供できるようにも工夫し、国内のように普段着のおいしさとして根付かせていけたら、という理想を追いかけています。最後にひとつ、私が学生時代を過ごしてきた広島修道大学には、講義や留学以外にも、いろいろなことに事由に取り組める環境がありました。後輩たちもその環境を活かして積極的に活動し、将来自分でビジネスを動かす力を磨いてほしいと願っています。

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