大学広報
University Public Relations

2017作品コンテスト入賞作品

玉野の魅力を守るんじゃ

玉野市立玉野商業高等学校2年  渡邉 大輝

 私が通っている学校は岡山県玉野市にあります。玉野市は瀬戸内海に隣接し、山や海に囲まれ、瀬戸内の島々を見渡せる場所にあります。四国と本州を結ぶ瀬戸大橋も眺めることができるなど、様々な魅力あふれるとても自然豊かでいいところです。
 また、玉野は瀬戸内国際芸術祭の会場にもなっています。この芸術祭は、「あるものを活かし新しい価値を生みだす」ことをモットーに瀬戸内の島々や自然、人々にアートをきっかけに活力を取り戻すことを目標にしています。2010年の開催以来、年々国内外からの注目が集まり、海外から観光客が多く訪れるきっかけとなっています。
 しかし、今、玉野は小中学生の数が減り、港や駅に近い商店街も年々さびれ、シャッター商店街になってしまうなど活気が失われています。私は玉野市が大好きです。そんな玉野がさびれていく現状をただ見つめているだけではなく、高校生の私にも何できることはないかと考え始めました。
 そこで、まず私はUNOICHIという活動に実行委員として参加することにしました。
 UNOICHIとは玉野の宇野港で行われる瀬戸内周辺の物や人にスポットをあて行われるマルシェです。この活動の目的は「もっと玉野のよさを知ってもらう」というものです。私はこの活動で一つ発見をしました。それは、マルシェが行われているときは、観光客や地元の人がたくさん来て、港周辺が活気にあふれているということです。昔の玉野は四国と中国地方を結ぶ交通の要衝として人の行き来も活発でとても栄えていたそうです。私は玉野に観光客を多く呼び込むことで、人やモノの交流が増え、以前のように活気あふれる場所になるのではないかと考えました。そのために高校生の私ができることは玉野のよさを発信することだと考えました。
 私が考える玉野のよさとは、自然です。玉野の自然は開放的で心地がよく、宇野から見える瀬戸内の島々の景色とキラキラ輝く海があります。また、四国と本州を結ぶ瀬戸大橋や三井造船の工場、宇野港に入港する外国船や古い街並みも見えたりします。
 私は瀬戸内国際芸術祭で玉野を訪れる国内外からの観光客がその会場としてだけでなく、玉野自体に目を向けるきっかけを作りたいと考えました。そこで私は、自分たち高校生が学生にちなんだ学校にあるものと自然を融合させてアートを作ることはできないかと考えました。例えば、宇野港の海と瀬戸内の島々をバックに廃校になった学校に協力してもらい、黒板、机、椅子を準備し、自然の中に教室を再現して、写真がとれるアートスポットを作ることもできます。ほかにも、玉野は国内でもトップクラスの制服の産地でもあります。昔の制服を再利用して着られるようにすることも考えました。このように、高校生が考えたアートをUNOICHIのマルシェの企画の一つとして展示できれば、大人もなつかしく、外国の方にとっては珍しくフォトジェニックなものになり、多くの人が写真を撮り、SNSにアップすると思います。そのときに、「#SETOGEI」「#TAMANO」とつけもらうことで、瀬戸内国際芸術祭に関連してSNSを検索する国内外の人に注目してもらい、玉野に関心を持ち、訪れてもらうきっかけになると考えました。まずは地元の高校生が中心となり宣伝し、そこから爆発的な広がりができればいいと思います。
 私は高校生が、自然を生かしてアートを作り、日本から世界へ、子供から大人まで伝われば、もっと玉野に観光客が訪れると思います。だからこそ、私は次の世代の高校生たちも玉野の魅力を発信していく仕組みづくりが必要だと思います。しかし、そのためには玉野の魅力である自然を守ることが必要です。これは、自分たちだけの力ではできず、世界中のみんなの協力が必要です。玉野を訪れることで改めて自然のよさに気づいてもらい、自然の美しさを発信してもらう。そうして、人と人とのつながりで自然を守り、玉野をより活気ある街にしたいと思います。