大学広報
University Public Relations

2017作品コンテスト入賞作品

活気」を世界に

福岡県立筑紫丘高等学校2年  萱原 奈央

 私は、福岡県春日市に住む高校2年生だ。春日市は人口約10万人で九州の中では2番目に人口密度が高く、福岡県の平均年齢が44.5歳であるのに対し、春日市は40.8歳と比較的若い人が多い街だ。
 私はこの町から毎朝同じ時間に家を出て、毎朝同じ時間に人の多いバスに乗り学校に通っている。家からバス停にいくのには10分ほどかかるのだが、その途中では、散歩をするおじいちゃんおばあちゃんとすれ違ったり、あわただしく学校に行く準備をしているのであろう子供たちの声がどこからか聞こえてきたりもする、とても気持ちのいい時間だ。学校が終わり家に帰るときには、保育園からお母さんと一緒に家に帰っている子供、公園で元気に遊んでいる子供、街の見回りをしてくださっている高齢者の方々などとても多くの人とすれ違う。先日あった地域のお祭りでは、たくさんの子供たちの笑い声が聞こえてきて、それを嬉しそうにみているお祭りを運営してくださっていた地域の方々を見ることができた。どの人もみんなキラキラしていて、とても楽しそうだ。
 このような様子から分かるように、私の住んでいる春日市の魅力は、笑い声の絶えない活気のある所で、子供たちと彼らを見守ってくださる地域の方々との距離がとても近いことだと思う。この子供たちと地域の方々とのつながりからくる活気の良さを、世界に発信したい。
 世界にはさまざまな地域がある。高齢化が進んでいる地域、経済的格差が大きい地域、テロが多く起こっている地域など抱えている問題は地域によって、本当にさまざまだ。だが、どの国でも「活気」というものは必要ではないだろうか。どんなに苦しい問題があったとしても、その問題に立ち向かう力があれば何でもできるのではないだろうか。その「活気」を与えてくれるのが無邪気に笑う子供たちだと私は思う。将来を背負っていく子供たちは大人に「活気」を与えながら成長していく。そんな子供たちと地域の方との距離が近いとたくさんのメリットがあると思う。「活気」が人から人に連鎖していき、その地域がより明るくなったり、地域の方が生活の中で子供たちに危険がないか常に見守ったりすることができる。だから私は、世界のどんな地域でも子供たちと地域の関係を密接にすることはとても大切だと思う。
 私が小学生の時、夏休みに地域の公民館で地域の方に竹とんぼの作り方を教えてもらった。私に教えてくれた60代くらいの男性は、私が知らない話をたくさんしてくれてとてもわくわくしたことを今でも覚えている。竹とんぼつくりの最中、その男性は「君たちを見てると元気が出るよ。今日は来てくれてありがとうね。」と私に言った。そのとき私は、このようにたくさんのことを教えてくれる方が自分の周りにいるということがとても誇らしかった。このような取り組みも世界に発信してみたいと私は思う。そして世界に私が住んでいる春日市から「活気」を発信したい。そうすると、世界のさまざまな地域と互いを高めあえるようなつながりを築くことができるだろう。
 私は私が住んでいるこの地域、そして人々を誇りに思っている。この街を自慢したい、そしてさらに知ってほしい。なによりこの「活気」にあふれた街が私は大好きだ。毎日がとてもキラキラして見えて、毎朝すれ違うおじいちゃん、今日はいないなあ、今日もこの子供たちは公園で遊んでいるなあ、など考える時間は私の宝物だ。この私の住む街に対する気持ちを持つ人がこの街に溢れていることが私の街の真の魅力であり、世界に発信すべきものだと私は確信している。私の街から「活気」で世界とつながり、毎日が楽しい、キラキラしていると思える人で世界が溢れればいいなと私は思う。