大学広報
University Public Relations

2017作品コンテスト入賞作品

UDON

高松第一高等学校2年  尼嵜 真帆

 「Kagawa?Where is it?」これは私が研修旅行で訪れたオーストラリアのホストファミリーに言われた言葉だ。私の住んでいる県、まして町は世界に知られていないんだと実感した瞬間だった。
 しかし香川県は2016年訪日旅行人気上昇エリアランキングで1位に輝いている。どうして香川県を、私の町を知っている人と知らない人の差が激しいのだろうと思って少しインターネットで調べてみた。すると一つの理由が分かった。それは、香川県を訪れる外国人の多くが日本のリピーターであるということだ。日本の首都東京都や古都京都府を訪れもっと日本を知りたいと香川県を訪れてくれているようだ。
 日本に来たことがない人にも日本をあまり知らない人にもアピールできる私の町の魅力は何だろう、そう考えるとやはり「うどん」が思い浮かんだ。私の住む町のある香川県は別名「うどん県」と呼ばれるほどうどんが有名だ。私の町にも一軒一軒特徴の違ううどん屋さんが多くある。そのうどん屋さんをフルに活用した「UDONツアー」をつくり、世界の人々に伝えたい。私の町のうどん屋さんの1つには完全セルフサービスのお店がある。そこでは、うどんを自ら湯通ししたり、トッピングをのせたりすることができる。うどんを食べるだけでなく、手軽に作れるのは私の町ならではだろう。またツアーの中で町の神社や和菓子屋に行って他の日本文化にも触れてもらいたいと考えている。
 このツアーで私ができることは何だろう。それは伝えることだと思う。私の町をより深く知ってもらえるように英語などで案内したいと思う。うどん屋さんで外国人に出会ったなら手順を伝え、道で出会ったなら声をかけてみる。これだけで日本人のおもてなしの心は伝わっていくと思う。少しずつの声かけの大切さはオーストラリアで学んだ。そこでは、出会った人皆が私に声をかけてくれ、たくさんのことを伝えてくれた。私の今の英語力では伝えられることも少ないかもしれないが、全力で町の魅力を伝えたい。少しでもこの町に来てよかったと思ってもらえるように。
 ここまでは、私の町に外国人の方々に来てもらい、魅力を伝えることを考えてきた。他にこの町が世界と繋がれるように出来ることはないか、そう考えて私はもう一つアイディアを思いついた。それは、うどんを送ることだ。香川県では毎年6000トンものうどんが捨てられている。もちろん私の町にも捨てられてしまううどんはある。捨てられてしまううどんも職人さんたちが丹精こめて作ったおいしいうどんだ。そんなうどんを世界へ送ろう。その第一歩を私の町が行えないだろうか。私の町のうどんで世界中のだれかがうどんの美味しさに気づき、町の存在を知ってくれるかもしれない。私の町のうどんで世界中の一人でも多くの人が飢えから逃れられるかもしれない。うどんはそんな多くの可能性に満ちている。 
 私はこの作文を書くまで私の住む町にこれ程世界とつながるきっかけや世界に伝えたいことがあるとは思ってもみなかった。初めに書いたように私の町の魅力は「うどん」であるという思いは変わらない。もちろん他にも漆器やお菓子など魅力的なものはある。でもやはりうどんなのだ。私がこの作文で書いたことはまだどれも実現されていない。しかし、実現されれば私の町だけでなく香川県を世界により強く印象づけてくれるだろう。「うどん」によってこれから様々な地域とつながりを持つことが可能である町に住めていることを誇りに思う。そして、「うどん」という言葉を世界で耳にできるようになればいいと思う。