大学広報
University Public Relations

2017作品コンテスト入賞作品

岡山と世界の人々を繋ぐ橋渡し

岡山県立岡山城東高等学校3年  岡本 莉奈

 私は外国人観光客から見た岡山の魅力について研究している。高校1年生の夏に初めて海外に行き、岡山の認知度があまりにも低かったことに驚きを覚えたからである。
 今、岡山県の外国人観光客数は5年連続で増加している。岡山空港にソウル、上海、香港、台北の国際線四路線が就航したことによる外国人観光客が増加している。また今年から「新晴れの国おかやま生き活きプラン」を掲げている。例えば香港では果物好きの人が多いため、県産フルーツと連動したPRを行うというように、アジアの国や地域を対象に各国の特性に応じたプロモーションを実施しているそうだ。また岡山の多言語サイトでは、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・タイ語・フランス語の六言語で観光スポットなどの情報発信を行ったり、旅行会社などへの情報提供やPR、一般消費者を対象としたSNSによる発信を行う現地PRデスクを五か国に設置しているそうだ。
 このように岡山が様々な取り組みを行っている中で、私は実際に外国人観光客が岡山の何に魅了されてやってくるのか、岡山の良さは何なのか疑問に思い、岡山の有名な観光地の一つである、岡山後楽園で外国人観光客にインタビューを行った。岡山を知ったきっかけはインターネットやガイドブックが最も多く、SNSの影響の大きさを改めて感じた。岡山の魅力について聞くと「気候が良くて過ごしやすい」「日本庭園と城を同時に見ることができる景色が素晴らしい」「桃やブドウが美味しかった」という意見や、中には「ホテルの予約が取りやすい」「交通機関も混雑していないので利用しやすい」など、地方都市ならではのことに魅力を感じている外国人もいるということが分かった。また「日本文化を体験できる所が少ない」「英語表記が少ないので分かりづらい」など岡山の問題点についても聞くこともできた。
 今回のアンケート調査を通して、確かに岡山後楽園には外国人向けの多言語のパンフレットは置いてあったが、園内を歩いていると各スポットの看板には外国語表記はなく、売店においても外国語の案内や説明がなかった。
 一方、同じ日本三名園の一つで岡山後楽園の約5倍の外国人観光客訪問数を誇る金沢兼六園は、後楽園と比べて何が違うのか疑問に思い、兼六園を訪問した。園内の各スポットには五か国語表記がなされ、周辺の店でも外国語表記がなされていた。また外国人訪問客にインタビューを行うと、兼六園の魅力は「都市圏からのアクセスが良い」「海外メディアで多く取り上げられているので魅力を感じた」ということであると分かった。さらに兼六園の外国人訪問客に岡山後楽園について聞いたところ、誰も知らなかった。私はまた衝撃を受けた。私が思っていた岡山を代表する後楽園の知名度が予想以上に低かったからである。岡山をもっと沢山の外国人に知ってもらうための情報発信、訪れた人に対する外国語表記の充実が必要であると感じた。
 少なくとも岡山を訪問してくれた外国人観光客は地方都市「岡山」ならではの魅力を理解してくれていた。岡山は県内に海と山の両方を有し、海や山の四季折々の自然の移り変わりを楽しむことができる。また倉敷や下津井などの歴史が残る町並みも現存している。アクティビティにおいても冬にスキーを楽しむこともできれば、海水浴、蒜山など山で登山やキャンプ等もできる。こうした岡山の魅力をもっと外国人観光客に体験してもらいたい。そして岡山を訪れた外国人に岡山を効率よく満喫してもらうために、交通手段を整えもっと外国語表記を増やし、また多数の魅力ある体験をしてもらえるようなプログラムを準備する等の働きかけを行いたい。そしてSNSによる影響力が強まる今だからこそ、自分がもっともっと岡山について知り、自らがメディアとなってSNSを活用し、世界に岡山の魅力を今以上に発信していくことが私たち若い世代に求められていることではないだろうか。今自分にできることは限られているが、岡山をもっと世界の人々と繋ぐために、自分の出来ることから行動していきたいと思う。
「何事においても国境はない」
これを心に置き、岡山と世界とを繋ぐための橋渡しとなりたい。

参考  岡山県観光課ホームページ