大学広報
University Public Relations

2017作品コンテスト入賞作品

わたしのまちを世界とつなげる

沖縄県立名護高等学校2年  前田 壮哉

 私が生まれ育ったのは、沖縄県最北端の村、国頭村です。国頭村は、「森と水とやすらぎの里」をキャッチフレーズに、沖縄県北部に広がるやんばるの森と、海、温かい人に囲まれた、いわゆる、田舎です。広大な面積の中に中学校は一つ。村内に高校はありません。ましてや、大きなショッピングモールなど無く、買い物は、いつも車で40分の名護市まで行きます。そんな田舎な国頭村でも、世界とのつながりを感じるのは、海を眺めているときだけ。なんて事はないのです。実は、国頭村にはアメリカ軍の保養地があり、村民は身分証さえあれば自由に行き来できるのです。実際、私は、中学のインターンシップ先が、この保養地内にある宿泊施設と、レストランになり、レストランでは、外国人との英語での接客を体験しました。また、沿岸でサイクリングを楽しむ外国人も、多く見かけます。
 つまり、このアメリカ軍保養地が、世界と私の生まれ育った国頭村を結ぶ、小さな架け橋となっているのです。
 しかし、私は、保養地にいる外国人の人達に本当に国頭村の魅力が伝わっているのか疑問に感じています。なぜなら、外国人の人達は、保養地内にある海だけに目を向けていて、国頭村の森の魅力に気が付いていないからです。元々、国頭村のキャッチフレーズである「森と水とやすらぎの里」にあるように、村全体に広がる、やんばるの森は1年前に、国立公園に指定され、今後は、世界自然遺産への登録も目指している、国内でも有数のすばらしい森なのです。この、国頭村最高とも言える魅力である、やんばるの森を、保養地にいる外国人に少しでも多く理解、認識してもらうことが、この自然豊かな国頭村と世界をつなげる、きっかけになるのではないかと考えます。
 そこで、課題になるのが、どういう風にその魅力を外国人に伝えるかです。一番、簡単で、手っ取り早いのは、森林の魅力を載せたポスターなどを保養地内に設置することですが、それは、私達の自力だけでは、難しいことであり、何より、ポスターなどの視覚的な情報だけでは、その魅力は心に残りにくいと思います。やはり、一番は、私達、村民が直接、村の魅力であるやんばるの森のことを伝えることだと考えます。そのためには、まず大前提として、私達自身が村の魅力についてよく知っておかなければなりません。「理解してから理解される。」スティーブン・R・コヴィー著の「7つの習慣」*の言葉にもあるように、何か他のことや人とのつながりをもつためには、自分達についてよく理解することが重要になってくると考えます。
 また、もう一つ、魅力を伝えるために重要なこととして、私達が直接、外国人と話さなければなりません。そこで、必要となってくるのが、英語です。英語が使えるのと使えないのとでは、世界との距離が、全然違います。実際、私はインターンシップで、うまく外国人のお客さんとの会話がとれず、何かもの足り無さを感じました。このような、世界との距離を縮めるために、中学、高校の英語教育があります。
 つまり、私達は、今、自分達についてよく理解し、目の前の勉強に一生懸命に取り組むことで、私達自身が世界と私達のふるさとをつなぐ架け橋となるのではないかと考えます。

*スティーブン・R・コヴィー著 ; 川西茂訳, 『7つの習慣』, キングベア—出版、1996