大学広報
University Public Relations

2017作品コンテスト入賞作品

コミュニケーションの架け橋

廿日市市立野坂中学校1年  加藤 雅大

 「あなたは、けん玉を見た事さわった事はありますか?」
 「最近海外で愛好者が増え続けている話題のけん玉、実は広島県廿日市市が発祥の地だという事を知っていますか?」
 木材の集積地として古くから栄えた廿日市は、木材の技術が高く木工玩具や工芸品の生産も盛んになり、木工の町廿日市として知られる様になりました。けん玉の原型は、広島県呉市の江草濱次さんが明治期に考案した物で大正10年に木工場がある廿日市のろくろ木工場を訪れた事がきっかけで、廿日市でのけん玉作りが始まったとされています。一度はけん玉製造が途絶えてしまった時もあったが、発祥地復活を目指し廿日市木材利用センターでの製造が開始され現在に至っています。
 けん玉の聖地廿日市では、世界大会が行われ記念すべき第一回の大会は、平成26年7月10ヵ国合計110人参加、四回目となった今大会は、14ヵ国・地域から過去最多の387人が出場。又二日間延べ約53,000人が会場へ足を運び、人々は世界や日本選手の妙技に目を輝かせた。言葉が通じ合えなくてもけん玉は人を引き寄せる力があるのです、出場者の中には、ドイツやイスラエルからの選手がいる中でけん玉一つ首にかけているだけで自然と人と人との交流の輪が広がる。お互い技を出し合う時、技の成功を共に喜びあったり相手が技に苦戦している時は、身振り手振りで何とか伝えようとする。これが正にコミュニケーションだと思う。言葉が通じあえなくても、けん玉は世界各国で共通に誰でも使えるコミュニケーションの手段の一つであると自信を持って言えるだろう。
 更にけん玉の素晴らしい所は、健常者だけでなく障害者も一緒に楽しむ事が出来る。
「みなさんは福祉けん玉を目にした事はありますか?」
技に必要なそれぞれの皿が通常の『大空』というけん玉よりも約20%近く大きく作られ、初心者や筋力が衰えている人でもやりやすい設計になっている『大晴(タイセイ)』というけん玉があります。座ったまま出来る技もあるので車椅子利用の人も楽しむ事が出来ます。日本や世界各国、そして健康者も障害者も老若男女問わずけん玉を首にさげているだけで、人と人とを結びつける役目を果たしているのです。
 僕もけん玉経験者です。選手とふれ合う事が出来る会場で、実際多くの外国人とけん玉で会話が出来ました。けん玉は、言葉の壁をなくす道具の一つなのです。
 廿日市市発祥のけん玉の魅力を、日本のみならず世界中の人に知ってもらい、コミュニケーションの架け橋の一つになってほしいと思います。