大学広報
University Public Relations

2017作品コンテスト入賞作品

「小さな街から世界へ」

広島市立牛田中学校3年  小野 絢那

 私の通う牛田中学校は山の上にある学校です。そして、私が登下校で毎日通る坂道には、中学校の正門まで続く長い壁画があります。
 この壁画は、今から15年前の平成14年、ちょうど私が生まれた年に当時牛田中学校に通っていた生徒が描いたものだそうです。壁には、広島にある世界遺産の厳島神社や原爆ドーム、スポーツチームの広島東洋カープやサンフレッチェ広島、そして牛田のお祭りであるほおずき祭りなどが描かれています。私は、この壁画に描かれているもの全てが平和象徴であったり、平和だからできることなのだと思います。今年、牛田中学校の創立55周年を記念してその壁画を洗浄し、今までの壁画の下に新しくまた絵を描くことになりました。この「牛田アートストリート」の取り組みは、牛田中学校の生徒だけでなく、ボランティアでプロ集団の方に来ていただいたり、卒業生や地域の方々にも呼びかけて地域全体で協力する取り組みです。平和への思いがたくさんつまったこの壁画を修復、完成させることで、壁画のある道を利用される全ての人たちが楽しく元気になったり、優しい気持ちになったりし、その気持ちが少しでも多くの人たちにつながっていったらいいなと思います。そして平和を願う私たちの気持ちもこの壁画から世界へと発信していきたいです。
 牛田中学校には世界とつながる取り組みがもう一つあります。それは、「ルソン島支援」という取り組みです。フィリピンにあるルソン島は、日本のために木を伐採しすぎて年々森林が減少しています。「ルソン島支援」は、そんなルソン島に「牛田中の森」を作り、再び緑を取り戻そうという目的で行っています。具体的な活動内容は、毎月一回ある「ルソン島支援の日」に自分の着られなくなった服やはけなくなった靴を学校が回収します。回収した支援物品はルソン島の朝市で売られ、その収益金で植林をするための苗木を買い、森を作っていきます。私は、この活動はルソン島を救うだけでなく地球温暖化の防止にも役立つと思います。理由は、自分の不要になったものを捨てずに回収することでごみを減らし、植林して緑を増やすことで地球温暖化の原因となる二酸化炭素を減らすことができるからです。私は、地球温暖化の防止にも役立ち、世界の他の地域の人とつながることができる「ルソン島支援」のような取り組みがもっとたくさんの人や地域へと広がっていくといいなと思います。
 「牛田アートストリート」と「ルソン島支援」、どちらも牛田中学校が世界とつながることのできる取り組みです。それは、一つの街の小さな取り組みかもしれません。でも、それを続けていくことが、今世界中が抱えている核兵器開発や地球温暖化など様々な問題をほんの少しずつでも解決していくことにつながるはずだと思います。そして、この取り組みがいつまでも続いていくように、私は優しい心を持って積極的に参加しようと思います。