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英語英文学科

ゼミナール紹介

【トピックス 2017/02/06】2016年度 卒業研究論文優秀賞

2016年度卒業生が執筆した卒業研究論文の中から、指導教員の推薦に基づいて優秀論文を選出しました。「卒業研究」は英語英文学科の必修科目で、4年間の学びの集大成となります。選ばれたみなさま、おめでとうございます!

◆戸出ゼミ
河村祐治くん
「国際共通語としての英語‐日本の英語教育の視点から‐」

【要旨】

英語は母語、公用語、外国語として様々な国で使用されており、今日では特定の使用者を定めない国際共通語になってきている。これは、多様な英語を認め、相互努力でわかりやすさを追求しようという考え方であり、英語をour languageとして積極的に使っていく態度につながる。しかし日本国内に目を向けると、依然として英語嫌いの学習者は多く、また文部科学省の国際共通語としての英語力向上のための提言を見ても英語優等生を中心に提言されているように思われる。本研究では、英語の拡がり方と国際共通語としての英語の基本理念を論じた後、日本の学校英語教育の中でこの考えを生かし、いかにして英語嫌いの学習者を減らせるかを考察した。

【指導教員からのコメント】
国際共通語としての英語の概念について関係書籍を丁寧に読み込み、その視点で、文部科学省の「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言」を分析しました。そして国際共通語の精神である「他者に歩み寄りながら自分の力を伸ばすこと」「違いを間違いとはせず、違いを楽しむこと」ということが前面に出ていないことを指摘しています。最後に国際共通語としての英語の精神で英語教育を行えば「日本での英語嫌いの生徒を少なくさせられるはずだ」と結んでいます。英語に苦手意識を持つ生徒を常に思い浮かべながら執筆したことが想像される人間味のあふれる論文になっています。

◆石塚ゼミ
畠中杏樹さん
「通訳者の発話理解における脱言語化: オバマ大統領広島スピーチでの同時通訳の分析」

【要旨】

英日同時通訳の訳出記録の観察から、通訳プロセスの主要段階とされる「脱言語化 (deverbalization)」(Seleskovitch 1968) の実態を探った。方法としては、通訳者による追加表現、辞書的対応にない表現に注目し、こうした訳出の背景にある文脈の役割と、原発話を起点として訳出にたどり着くための処理について考察した。これにより、こうした訳出が単純な言語的置換のみでは説明できないことを指摘し、Seleskovitch (1968) の主張の正当性を支持した。データとしては2016年5月の米オバマ大統領広島訪問でのスピーチに対する同時通訳を使用した。

【指導教員からのコメント】
通訳分析を行う場合、データ入手が障壁となりがちですが、この研究では、テレビ放送から録画した同時通訳音声の全体を書き起こし、独自に作成したデータを分析しています。基礎研究、先行研究にも目を通し、自分なりの理解を踏まえ、伝統的な通訳研究の主要テーマに取り組みました。ゼミでの授業内容を大きく超え、労をいとわず困難な課題に取り組んだ姿勢を評価します。通訳コースの授業にも参加し、研究・実践の両面から通訳についての認識を深められたことが覗えました。

◆大澤ゼミ
松尾佳奈さん
「海外ドラマgleeにみられる男性と女性のコミュニケーションの違い」

【要旨】

男性と女性のコミュニケーションスタイルの違いを先行研究に基づきまとめた上で、ドラマgleeを題材に分析を行った。登場人物や場面ごとに男女に特徴的な表現を具体例を挙げて質的に検討することに加え、量的に垣根表現の頻度を数えた結果、男性は誰かに謝るときや相手を説得したいときに多く垣根表現を用い、女性は優しさや才能など相手を褒めるときに多く用いる傾向があることが明らかになった。

【指導教員からのコメント】
gleeのスクリプトを題材に、男女のコミュニケーションスタイルを使用言語の観点から詳細に分析しています。また単なる例文の提示に留まらず、コーパス言語学の手法を利用した分析を行い、男女といった区分で語ることの難しい両者の違いを、登場人物の性格や特徴などといった個人差にも触れつつ研究を完成させました。

◆塩田ゼミ
三原文乃さん
「ホーソーン『緋文字』における父性の探求—チリングワースとディムズデイルの関係を中心に」

【要旨】

アメリカの古典文学『緋文字』(Scarlet Letter, 1850)の登場人物のうち、二人の父親ともいうべきチリングワースとディムズデイルについて分析し、作者ホーソーンがこの二人を通じて、「真の父性」を探求するあり方について考察した。

【指導教員からのコメント】
難解なホーソーンの『緋文字』について、原典を深く読み込むと同時に、作者の手記や多くの先行研究を参考に研究を進めた。「真の父性」を探求する物語として『緋文字』を独自の視点で読み解くことに成功している。

◆Ronaldゼミ
高富由利子さん
Hiroshima city's welcome to inbound tourists: Investigating services at okonomiyaki restaurants

【指導教員からのコメント】

The original research reported in this thesis involved visiting and interviewing the staff of 30 okonomiyaki restaurants from the centre of the city to the outer suburbs. The topic focused on the readiness and experience of the restaurants in serving tourists from overseas who do not read or speak Japanese. The thesis itself gave a good account of this research, and of the linguistic and service-related issues involved in coping with increased numbers of visitors from abroad.

◆Barrsゼミ
三木千歳さん
English usage on Japanese public transport: An analysis of the availability of English on public transport in Hiroshima

【要旨】

This thesis surveyed the use of the English language on public transport in Hiroshima. It focused on where, how, and why English was used, and whether or not this English would be useful in assisting foreign travellers in the prefecture. It involved a linguistic landscape survey of English usage in and around city buses, JR trains lines, and the Astram Line transport system. This was followed up by an extensive survey gathering the opinions of Japanese citizens concerning these usages of English. The overall goal of the thesis was to offer a critical review of the current situation of English usage, and offer suggestions for improvement.

【指導教員からのコメント】
This was a piece of research of exemplary standard. The depth of analysis was particularly accomplished, with not only an extensive survey of the linguistic landscape, but also a follow-up survey of over 100 respondents looking in detail at reactions to the use of English on public transport in Hiroshima. In terms of presentation, the thesis was formatted to an extremely high standard. It excelled in its layout, its mix of textual and visual content, and its variety of research analysis techniques. The research itself was particularly interesting, with a very good critical analysis of the findings, and the conclusions have direct, practical relevance to improving the tourist situation of Hiroshima.

ゼミ学生の声

掲示板の英語は伝わっている?身近な英語から視野を広げています。

日本で使われている英語を探し、自然な英語か和製英語かを調査。他言語と使われる英語がわかりやすいものなのかを研究しています。

(浜崎 萌子 4年 広島市立沼田高校出身)






ゼミナールⅡ BARRS,Keith 准教授

その他の開講ゼミナール

短編小説を素材にした英語の総合演習 石井 善洋

通訳翻訳研究 石塚 浩之

小説を中心としたイギリス研究 市川 薫

英語コミュニケーション論 大澤 真也

Aspects of Vocabulary, Language and Society RONALD, James M.

近代アメリカ文学・文化研究 塩田 弘

英語教育学・第2言語習得研究 戸出 朋子

生成文法入門 針持 和郎

Investigating World Englishes with Corpus Linguistics BARRS, Keith

英語学演習:What is “ENGLISH”? 水野 和穂

現代アメリカ文学・文化研究 山口 格

これまでの卒業論文テーマ例

現在形完了相の時制と指導~L1児童用英語絵本からの示唆~
現在形完了相の「意味」と「形」について文献調査を行い、従来の指導法の問題点を指摘。さらに、多読用英語絵本を分析した先行研究をもとに、指導の改善法を考察した。

英語絵本の分析~言語習得の観点から~
言語習得における語彙や文法の発達に関する研究を概観したのち、絵本の総語数などの言語的特徴を探り、絵本の言語習得上の特徴について明らかにした。

フィリピン英語の特徴と使用の実態
タガログ語と英語との混交語‘Taglish’について言語学的特徴を整理するとともに、雑誌と手紙から使われ方を考察。フィリピンにおける英語教育の歴史と現状を調査した。

Onomatopoeia in Japanese Comics:How sounds are represented
In this study of 10 manga stories, the student identified and categorized a total of 682 onomatopoeia: representing sounds or types of laughter or footsteps; common onomatopoeia in boys' and girls' comics; and unique onomatopoeia.

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